Pride of mind


Après Guerre #6, 10/1994, p. 39
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―生きたっていうのはどういうことなんですか。
福山:音楽があっても、今は死んでる音が多いと俺は思うから。 音楽的には成り立ってても、音は死んでるから。そうじゃなくて、魂の入った音作り。
―今打ち込みを使った音楽をされていますが、打ち込みっていうのは、無機質っていうイメージがつきやすいですよね。 打ち込みを使われるのと、その生きている音とか、魂っていう言葉はどういうふうな関係なんですか。
福山:もちろん、曲によっては、こういう曲を作ろうっていう最初の段階で、無気質なものを作ろうっていうこともあるし。 そういう場合は、当然無気質なものを介してってなるけど。 個人的に言わせてもらえれば、俺が打ち込みをする上で、フレーズがその曲の感情だとしたら、リズムがその曲の命。 それでできたもの。
―打ち込みを使った音楽をされている意図とか意味はどこにあるんですか。
福山:すごく簡単に言ってしまえば、打ち込みでやればどんなことでもできる。
春名:妥協がないって言うか。
福山:例えば、メロディ楽器がギターだけだとすると、その内容によってはそのフレーズはギターにふさわしくないけどギターでやらざるをえないことになる。 やっぱり、そのフレーズとか、それぞれに一番相応しい物を選べるって言うのもあるし。 そうなればよりリアルに、自分のやりたい、こういうふうに作りたいって言うのが、いろいろな楽器を使えたら、よりリアルになる。
―歌っていうのは、極めて人間的な物ですが、打ち込みにのせて歌うっていうことで、どういうふうに、どんなことを歌いたいとお考えですか。
春名:打ち込みであっても生であっても、自分の中では、歌う部分に関しては違いはないし。 百人ぐらいメンバーがいたら生でもいいかもしれない。
福山:その話とは別で、いずれドラムの入った編成でやってみたいっていう考えはあるけど。 先々では、いろいろ試してみたいし、ドラムの入った俺らっていうのもやりたい。
―ヴィジュアルとか、見せるっていう部分に関してもこだわりを持ってされているようですが、そのあたりはいかがですか。
福山:ヴィジュアルっていうか、音楽を先に、音楽を基準に考えたら、この音楽にはこういうヴィジュアルであったほうが、よりリアルにできるとか。 ヴィジュアルとか音楽とか、ステージングとか、トータル的な部分でお客さんにアピールしていきたいし。
―そのトータル的な部分に何かコンセプトはあるんですか。
福山:あることはあるけど。
春名:それはライブを見てもらはないと説明し難いと言うか。
福山:別にこっちからこう説明するのは好ましくないって言うか。 自分たちがどういうヴィジュアルでやろうが、ある音楽をやって、ステージをやって、それを見てくれた人がそれを見て感じたことが全てだと思うから、その人が違うと思ったら違うんだろうし。 好きだと思ったら好きなんだろうし。いいと思ったらいいんだろうし。 だから、違うと言われても、これはこうだと説明するつもりはない。
―それは、もう聴き手にまかせたいと言うか。
福山:まかせたいっていうこともないけど。
春名:やっぱり、このように感じてもらおうっていうのは、やってることの全ての中の部分的には、所々にはあるけど。 結局はやっぱり、聴く人の感性というか、それが全て。
福山:俺はとりあえず、どういう見方にしても、俺らの中のどういう部分にしても、いいなと思ってもらえたらそれで。 ずっと見ていてくれたら、俺らの根本的な部分がその人には分かると思うし。
―今後の活動について、目標とか何かありますか。
春名:とりあえず、大阪でも頑張るけど、関東方面でも、今の大坂の現状以上に盛り上がるように、頑張っていきたいなど。
福山:より多くの人に聴いてほしいと言うよりは、見てほしい。
―音源に関しては、CDよりもビデオを出したいとか、そういう構想はありますか。
春名:そのほうが分かりやすいかな。
福山:ビデオのほうが金銭的な問題もあるから。 もし、予算的なことが自分たちの思うとおりにできるんだったら、ビデオのほうがより分かってもらいやすいものができると思う。 曲の範囲に関しては、広いと思うし、それをアルバムにして聴いてもらえれば、何らかの一貫性は分かってもらえると思う。
―最後にファンへのメッセージをお一人ずつお願いします。
福山:ライブに来てくれる人は、せっかく来てくれるんだから、いろんな意味で楽しんでほしいし、いろんな意味で満足、満喫していってほしい。 あと、変なこだわりは捨てなさいっていう感じかな(笑)。いいものはいいと。
春名:同じくって感じかな。
伊藤:見てるだけじゃなくて、好きなように感じて踊ってくれたら。 どんな曲でも、静かな曲でも激しい曲でも、これで踊れとかないけど、あわせるんじゃなくて、自分のスタイルで感じて踊ってほしい。


ライブスケジュール
10/17 目黒鹿鳴館
10/18 市川クラブGIO
10/19 池袋サイバー
デモテープ限定発売中 ¥1200
(4曲入り)